2020/11/27 10:41
2019年。KOTARO HORIUCHIによる初の東京での展覧会にて、会場であるワインバーのオーナー様からグッズ販売のリクエストがあり、その場でワイングラスのデザイン企画が立ち上がりました。
グラスのデザインを検討していく中で、KOTARO HORIUCHIのシンボルとでも言うべき「ベジェ曲線で描かれた孔」の開いたグラスを実現したいという流れになり、製品化にあたっては国内屈指の加工技術をもつスガハラ様とコラボレーションさせて頂くことになりました。
孔開けの工程では、サンドブラストという加工技術を駆使してグラスの表面を孔の形状に削り、手吹きしながら熱が冷めないうちに孔を開け切ります。
スガハラ様の工場でも唯一人しかできない伝統工芸士の職人技により、この孔開けグラスが誕生しました。
KOTARO HORIUCHIのデザインは孔の開いたファサードからプロダクトまで多岐に渡りますが、その背景には「京町家の格子のような仕掛け」を意識した思想があります。